2017年 05月 14日
海の生きものセミナー
泡瀬干潟を守る連絡会・事務局長の前川盛治さんのあいさつと泡瀬干潟の現状報告で、埋め立て工事の影響で3万平方メートルもあったサンゴのヒメマツミドリイシの被度が70%から0%になってしまったことが報告され、ビックリ!
講演者の「キュリオス沖縄」の仲栄真礁さんは、自己紹介ではサンゴ礁の「礁」の字が縁でサンゴ研究が専門となり、「キュリオス」とは「好奇心の強い」「興味津々の」という意味だそうで、
「キュリオス沖縄」は大学院出の4人の専門家集団で、教育と観光の二本柱で活動しているそうでした。
4月15日の観察会に出会った海の生きものの解説では、ヒトエグサ(アーサー)とアナアオサの違いを細胞の層が一重と二重の違いだということで、これには私たちも触れていましたが、
ヒトエグサ(アーサー)にオスとメスの時期があることや
ミナミコメツキガニの目玉に毛が生えているということを初めて知りビックリ!
カニのメナガオサガニのメスのハサミ脚付近に必ず寄生するエボシガイの仲間のメナガオサガニハサミエボシの紹介があると参加者のみなさんはびっくりするとともに、カニが脱皮した時はその寄生者はどうするのか?という新しい疑問も出されていました。
フジツボやエボシガイの物にくっ付く接着成分を研究し、水中ボンドの開発を目指しているという話も興味がそそられました。
最後にオーストラリアで市販されている「ヤビーポンプ」という砂の中に棲むゴカイやギボシムシなどを捕獲する道具の試作品(失敗作だったそうです!)を見せてもらいましたが、Aさんはこれを「うまく作ってみせる!」ととても意欲的でした。
カーミージーの海で遊び隊の活動にも参考になることの多い講演会でした。