アーサつみ

今年はすでに中央公民館講座やじゃんがら会のアーサつみが予定されていますので、下見を兼ねて今年初のアーサつみに出かけました。

アーサは沖縄の方言で海藻のアオサ、正式には「ヒトエグサ」のことで、アーサつみは沖縄の冬の風物詩になっています。

f0338188_1730211.jpg

アーサは「ヒトエグサ」の名前の通り、海藻の体をつくる細胞が一重(ひとえ)の一層でできているので、

f0338188_17331529.jpg

薄くて柔らかく、なめらかなどろっとした感触で、

f0338188_17335258.jpg

重なり合って濃い緑色に見えることが特徴です。

f0338188_17341039.jpg

よく似た海藻に「アナアオサ」がありますが、この海藻の体は多層の細胞でできているので、厚くてごわごわしたビニールのような感触になり、

f0338188_17344489.jpg

うすい緑色に見えることが多いです。

f0338188_17395443.jpg

海に出てみて岩の高いところにあるこい緑色の部分がアーサで、薄い緑色はアナアオサや他の海藻です。

f0338188_17402429.jpg

アーサつみではアーサ汁を思わせるようなアーサがいっぱいあるところや

f0338188_17405237.jpg

アーサが岩から垂れ下がっているようなところを探して摘んでいくと効率がいいです。

ところが、アーサだけが生えていることは少なく、アーサとアナアオサや他の海藻がいっしょに生えているのを摘んだり、アーサを摘んだ時にゴミや砂や小さな岩のかけらもいっしょに取り込んでしまいます。

f0338188_17415263.jpg

そのため、ある程度摘みためたものを少しずつザルの中に取って、丁寧にゴミや砂、小さな岩や他の海藻を取り除く作業に取り組みます。

この作業が一番大変で、私は腰を痛めないように胴長をつけ腰まで海水につかってこの作業をします。

f0338188_1742161.jpg

家でやるのと違い水道代の節約にもなりますし、海の中で過ごしとても健康的で~す。

f0338188_1743862.jpg

アーサを海の中できれいにすると本当のアーサ汁のように見えだし、こうなるとOK!

これを何十回も繰り返してやっと食べられるきれいなアーサになります。

f0338188_17433243.jpg

家に帰って、もう一度水道水で洗いながら、取り残したゴミや小さな岩のかけらを丁寧に取り除き、塩抜きをして冷凍して保存します。

f0338188_23422953.jpg

今日は1時間でアーサを摘み、海水で4時間のゴミ取り、水道で2時間の仕上げと計7時間かけ、700gのアーサの収穫となりました。

沖縄に来た時、売られているアーサが小さな袋でも高い値段がついていて不思議に思ったものでしたが、自分でアーサつみをするようになってやっとその意味が分かりました。

それにしても、腰が痛~い!
[PR]
by kamijiasobi | 2016-01-31 17:26 | Comments(0)

ウデフリクモヒトデは、普段の観察会の時に岩の下などに隠れ住んでいるクロクモヒトデ(写真・下)とよく似ていますが、

f0338188_12592457.jpg

外洋に近い岩場にすみ、岩の割れ目から3本の腕を出して満潮時にしきりと腕を振ることから名づけられたそうです(写真・下)。

f0338188_1302912.jpg

観察会では「タコがいる!」と勘違いしてしまう人が出るほどのこの「腕を振る仕草」は何のためにしているのでしょうか?

潮が満ちてくると沖からの潮が、海の表面に漂っているいろんな生物の出す有機物やちりやほこりを岸辺に集める役割をします。

f0338188_1365428.jpg

それが薄い膜となってたまり、泡立っていることもありますが、これがウデフリクモヒトデの食材なのです。

f0338188_1314951.jpg

「腕を振る仕草」は薄い膜になったり泡立っている栄養分を三本の腕を振り、かき集めてお食事に夢中になっている姿だったのです。

f0338188_1323241.jpg

先日の干潟散策でその動きがよく割りましたので紹介してみますと、

f0338188_1325048.jpg

三本の腕のうち2本を使ってハサミのように広げて閉じるときに栄養分をはさんでかき集め、

f0338188_133753.jpg

口に運びます。

f0338188_133576.jpg

このしぐさを繰り返し、一日に二回の満潮時にしかできない食事に専念していたのですね。

f0338188_1342658.jpg

私たちはウデフリクモヒトデが腕を振りだしたら「潮が満ちてきているから、もう帰り支度をしなさいよ!」と教えてくれているサインだと認識しておきましょう。

自然の中には不思議なことが一杯ですね!
[PR]
by kamijiasobi | 2016-01-30 12:56 | Comments(0)

恋の季節のタツナミガイ

冬はタツナミガイの恋の季節です。

この時期、海で二匹がくっついていることがよくありますが、一匹でいても1~2mそばを探すともう一匹がいることが多いです。

f0338188_03254.jpg

今まで一度に一番たくさんのタツナミガイに出合ったのはなんと9匹でビックリ!

先日も干潟散策をしている時に三匹のタツナミガイを発見!

f0338188_04364.jpg

最初は3匹が頭とおしりをくっつけて一列になっていましたが、

f0338188_042061.jpg

2匹と1匹に離れたかと思うと、

f0338188_044523.jpg

後の1匹が追いついてくっつき、

f0338188_05398.jpg

くねくねしながら移動していました。

f0338188_053391.jpg

そばにもっといないかと探してみると1mほど離れたところに四匹目を見つけ、試しに先頭の一匹のそばに置いてやりました。

f0338188_061446.jpg

すると先頭の一匹と四匹目が左右に方向転換をし、

f0338188_062935.jpg

どんどん離れていくではありませんか。

やはり、タツナミガイにも相性があるのでしょうか?

f0338188_064633.jpg

最初の3匹はくっついたままなのも笑ってしまいました。

カーミージーの海ではこんなおもしろくておかしいドラマが見られるのですよ。

ぜひみなさん、カーミージーの海の観察会にいらしてみて下さ~い。
[PR]
by kamijiasobi | 2016-01-29 12:03 | Comments(0)

今年初の干潟の散策

寒波も通り過ぎ、温かさを取り戻してきたので、今年初めて胴長をつけ、海の中に出かけました。

f0338188_23304716.jpg

工事現場の鉄の作業道路が撤去された後は、大きめな砂利でふさがれていましたが、モズクやアーサへの影響が心配です。

f0338188_23352083.jpg

観察会のコースを歩いてみると、大きく成長したシャコガイは元気で、

f0338188_23353826.jpg

ナマコもクロナマコとニセクロナマコとオオイカリナマコのそろい踏みがみられ、

f0338188_23361191.jpg

トゲアナエビも元気にエサのリュウキュウスガモを取りに出て来てくれました。

f0338188_23364795.jpg

冬の季節には藻類がよく育ちますが、アーサが岩にたくさん着きだし、

f0338188_23372440.jpg

チヌマタ、

f0338188_23382678.jpg

ホンダワラの仲間やラッパモク、フデノホ、イソスギナなども見られました。

f0338188_23384280.jpg

カニでは久しぶりにソデガラッパに出会い、

f0338188_23392225.jpg

イワオオギガニやケブカガニも元気でした。

f0338188_23393855.jpg

アオヒトデも二匹いて、

f0338188_23395885.jpg

ウデフリクモヒトデの満潮時の海水面にあつまる有機物やほこりなどを

f0338188_2340203.jpg

捕食するようすをしっかり観察できました。

f0338188_2340594.jpg

きれいな模様のヒラムシや

f0338188_23412289.jpg

ヤングなウミヘビ、

f0338188_234140100.jpg

ヨウジウオ、

f0338188_23415758.jpg

大きなハボウキガイ、

f0338188_23423121.jpg

恋の季節のタツナミガイが4匹も群れていたりとても楽しい今年初の干潟の散策となりました。

f0338188_23425321.jpg

沖には大きな貨物船が浮かんでいました。
[PR]
by kamijiasobi | 2016-01-27 23:28 | Comments(0)

観察会の中止

今年初めての1月24日の真夜中の観察会は、前日から降り続く大雨と大寒波に見舞われ、やむなく中止となりました。
f0338188_15511620.jpg


25日にかけてはさらに寒さが増し、「沖縄で初雪か?!」と言われるくらいの荒天で我が家ではサクラランの大きな葉っぱと

f0338188_15523552.jpg

ぶら下げていたハコフグのはく製の糸がちぎれて吹き飛ばされていました。

f0338188_1634959.jpg

新聞には急な水温低下で、宮古島で魚が仮死状態になって岸辺に打ち上げられた記事も載っていました。

f0338188_15575182.jpg

そこで、1月24日のポスターを2月11日のポスターに張り替えるためにカーミージーの海に出かけました。

f0338188_15582042.jpg

ポスターを貼り換えた後、海辺を散策してみると荒波によって大きな木や浮遊ゴミが打ち付けられていましたが、オカヤドカリに食べさせて骨格標本をつくる予定の魚は荒波に持ち去られていました。

f0338188_15591640.jpg

その代わりのように小さな魚が打ちあがっていましたので、これを新しい骨格標本にしようと思っています。

f0338188_1559445.jpg

天気は良くなったものの海は高波が押し寄せてまだ荒れ狂っていました。

f0338188_1601181.jpg

家に帰って、以前に持ち帰ったハリセンボンの皮の中に詰め込んだ新聞紙を取り除き、

f0338188_1603849.jpg

丸い形に穴をあけ、

f0338188_1605516.jpg

ハコフグのそばにいっしょにつるしてみました。

f0338188_161105.jpg

早く暖かくなって海に出てみたいですね。

f0338188_15572587.jpg

[PR]
by kamijiasobi | 2016-01-26 19:02 | Comments(0)

海辺の散策③

今迄の散策で見かけた植物はシマアザミとツルナを紹介(2016.1.19、照会)してきましたが、もっとたくさんの植物にも出合いました。

f0338188_17365061.jpg

たくさんの白い花をつけたシマアザミ、

f0338188_17404788.jpg

波のしぶきを浴びるようなところでも育つので、防潮林や防風林として使われることの多い低木で葉の表面がつるつるしたクサトベラ、

f0338188_1741118.jpg

北米原産の菊のような黄色い花をたくさんつけるアメリカハグルマ、

f0338188_17412936.jpg

同じく北米原産で年中たくさんの白い花を咲かせ、黒っぽい細長い5mmほどの種が服にたくさんくっついて困らせてくれるシロノセンダングサ、

f0338188_1742165.jpg

葉っぱがフキによく似ていて黄色い花をたくさん咲かせ、茎は佃煮にして食べられるツワブキ、

f0338188_17424932.jpg

たくさんの株が集まり、白い花をたくさんつけるようすが仏具の払子(ほっす)に似ていることからついた名前がハマボッスや

f0338188_1743897.jpg

ハイビスカスと同じような花を咲かせるフヨウなどに出合いました。

f0338188_17432393.jpg

よく見るとフヨウの花にミツバチが潜り込んで一生懸命蜜を集めていて、春を感じさせられました。

f0338188_1744399.jpg

[PR]
by kamijiasobi | 2016-01-22 17:36 | Comments(0)

海辺の散策②

今日は北風が吹き荒れ、沖縄もこの冬の最低気温を記録したそうで~す。

f0338188_18302930.jpg

立ち退きでつぶされている豪邸側から海を見ると、残波岬まで見渡せて壮観でしたし、

f0338188_18322575.jpg

大荒れの海は白波が立ちこめてカーミージーの岩を洗っていました。

f0338188_18324154.jpg

サンゴ礁のリーフ際では白波が立ち、サンゴ礁が自然の防波堤の役割を果たしていることがよくわかりました。

f0338188_1833156.jpg

カーミージーのそばに積んだ防波堤の岩をよじ登ってみると、

f0338188_18331788.jpg

石灰岩の一部が溶けて再結晶して方解石の結晶を作っているのを二か所ほどで見つけました。

f0338188_18342615.jpg

また、普段通らないところにある竜宮神もちゃんと祭られてビックリ!

f0338188_18344870.jpg

先日見つけたダツの頭とムラサメモンガラの死骸を覗くとたくさんの白い小さなオカヤドカリが群れてお食事中でした。

f0338188_1835856.jpg

強風で冷えた体は隠れ家カフェの清ちゃん(「遊び隊」の隊員さん)で、ベトナム料理のフォーを食べて温って帰りました。
[PR]
by kamijiasobi | 2016-01-21 18:25 | Comments(0)

海辺の散策①

観察会がない時も、毎日のように短時間でもカーミージーの海に出かけ、海辺の散策を楽しんでいます。

f0338188_17283556.jpg

先日打ち上げられていたハリセンボン(2016.1.2、参照)の死骸は家に持ち帰り、今「フグ提灯」を作っていますので、楽しみにしていて下さい。

f0338188_1731164.jpg

今日は海岸にダツの頭とムラサメモンガラの死骸が打ち上げられていました。

f0338188_17314010.jpg

この二つはまだ肉も付いていて悪臭を放っていますので、防波堤の端っこに置いて腐敗を進めたり、オカヤドカリに食べさせて骨格標本ができればと思っていま~す。

f0338188_17315788.jpg

堤防を歩いていると鋭いとげを持つシマアザミが若い葉っぱをたくさん茂らせていたり、

f0338188_17321737.jpg

海のホウレン草と言われるツルナの新芽が出ていたり、

f0338188_17323174.jpg

海の中を覗いてみるとアオサなどの海藻が茂り出して植物たちは春の準備をしっかりしていることが分かりました。

f0338188_17344589.jpg

カーミージーの海ではあまりサーファーは見かけないのですが、潮の満ちた海でサーファーが一人強風を我がものとして楽しんでいました。

f0338188_17354414.jpg

普段の干潮時の観察会では2mもある大きな四角いブロックが全部むき出しになっているのと違って、

f0338188_17345880.jpg

ブロックの上部の少しだけが見えている光景を楽しむことができました。
[PR]
by kamijiasobi | 2016-01-19 17:26 | Comments(0)

まだ1月24日の観察会が済んでいませんが、マスコミのインフォメーションコーナーの締め切り日も近づいてきていますので、2月11日(木)の観察会の準備に取りかかりました。

マスコミのインフォメーションコーナーへの原稿を送付し、

f0338188_153184.jpg

チラシを300枚、ポスターを10枚印刷し、屋外掲示用にラミネートをかけていきました。

f0338188_154937.jpg

前回から、宜野湾市立博物館にもパンフとチラシを置かせてもらえることになり、

f0338188_1542577.jpg

大変感謝しております。

f0338188_1544240.jpg

宜野湾市立博物館には、軽便鉄道の台車の展示がされているほか、

f0338188_155014.jpg

蝶形骨器の実物展示や

f0338188_1552957.jpg

沖縄戦での嘉数の高台の戦いのようすや土地闘争のことが詳しく展示してあるので、とても勉強になるところで~す。
[PR]
by kamijiasobi | 2016-01-17 21:51 | Comments(0)

サンゴのちゅら海大会

宜野湾市のコンベンションセンターで「2016島人ぬ宝、サンゴのちゅら海大会」があり、展示部門に「カーミージーの海で遊び隊」として参加しました。

f0338188_22422237.jpg

遊び隊のNさんと駐車場で待ち合わせ、展示物を会場に運び込み、会場設営を自分たちでしてから、展示物を飾り付けて行きました。

f0338188_22453829.jpg

「遊び隊」の総会の会場を飾っていた観察会の参加者の素晴らしい笑顔の写真を片付ける時に、

f0338188_22455559.jpg

ゆみさんといっしょにガムテープで5枚ずつセットにしていたので、会場での飾り付けがとても短時間でできました。

f0338188_22462958.jpg

飾り付けが済んでしまうとたっぷり時間があり、

f0338188_22471746.jpg

後から参加したMさんとも一緒に他のブースを訪ねて回り、いろんな勉強をさせてもらいました。

f0338188_2248481.jpg

「遊び隊」のブースはとても人気で、パンフレットの100部がどんどんなくなり、

f0338188_22483156.jpg

危険生物についての意見交換も盛んでしたし、

f0338188_22485824.jpg

観察会の申し込みや「隊員になりたい!」という人もありとても有意義な時間となりました。

f0338188_2251586.jpg

午後6時からのシンポジウムでは、5人のパネリストから沖縄のサンゴやサンゴ礁の素晴らしさ(浦添カーミージーが余り芳しくないとの報告があり、残念!)の報告、

f0338188_22522545.jpg

リーフチェックを市民参加で世界共通の方法で継続する意義、東海岸の素晴らしさの紹介、

f0338188_22512841.jpg

沖縄は世界で一番生物の多様性の高いところで、慶良間と本島のサンゴばかりか東海岸と西海岸のサンゴも違う可能性も報告され、

f0338188_22525295.jpg

漁業とモズク養殖の可能性やサンゴ礁と地域文化の関わりや社会的価値にも触れられました。

f0338188_22531480.jpg

このシンポジウムには、「遊び隊」からも顧問の銘苅全郎会長や若いMさんも参加してくれ、5名の参加でこの大会を盛り上げることができたことが嬉しかったで~す。

f0338188_2249248.jpg

延べ150人が参加し、とても地味ながら、素晴らしい価値の高い展示とシンポジウムでした。

f0338188_22503424.jpg

[PR]
by kamijiasobi | 2016-01-16 22:39 | Comments(0)

素晴らしい自然の残るカーミージーの海で楽しく遊びましょう!