2016年 06月 25日
岸辺の散策
海の中に入らなくてもいろんな発見があり、退屈したり飽きることがありません。
今日は潮の引いた岸辺の2cmほどの穴の中にルリマダラシオマネキのオスの大きなツメの一部を見つけました。
穴を見下ろし、カメラを構えてじっとすること4分!
周りのようすを見ながらオスが少しずつ体を穴から出しますが、とても用心深いです。
2分ほどすると、穴の下からツメで押し出されるようにしてオスが穴から出てきました。
下から押し出したのはメスのようで「あんた、さっさと穴から出なさいよ!」というようなご夫婦の会話が聞こえてきそうです。
オスは用心しながらも少しずつ穴から離れていきますが、メスはシャッターを押す私の気配を感じて穴に戻ろうとします。
とても用心深いで~す。
メスがいったん穴に入ると遠くまで出かけていたオスもさっ!と穴の中に引っ込んでしまいました。
それでも5分じっとして待っていると、また、二匹が巣穴から出て来ます。
面白いですね。
いつもの観察会では岸辺でじっとして10分以上も過ごすことができないので、こんな観察ができるのは一人で毎日遊びに来る者の特権で~す。
巣穴から出たご夫婦は小さなハサミで岸辺の泥や砂をせっせと口に運んでお食事に専念します。
栄養を取り終えた砂や泥は団子状にしてぽろぽろと周りに落としていきます。
これはきれいな砂・泥団子なので、ここに潮が満ちてくると海水がきれいになり、沖縄のきれいな海が保たれるということになりま~す。