2017年 04月 30日
4月29日の観察会
リピーターの3家族もあって32名の参加者とスタッフ6人でとても熱心で活気に満ちた観察会となりました。
最初に引き潮になるとみんなが集まって乾燥を防ぐために集まり、潮が満ちて来るとバラバラになって食事をする様子を同時に観察できる場所に案内し、
続いて岩に開いたひとつ穴はカニの住み家で「豚の鼻」のようなふたつ穴は岩の中に住み込んだ二枚貝の呼吸とエサ取りの穴だと説明していると、
たくさんのカニが出てきてみなさん大喜び!
湧き水の湧いているところは水温が低く「冬の状態」なので、緑色のアナアオサなどの海藻が一杯茂っていることを説明するとみなさん不思議そうにしていました。
その海藻のなかまのモズクがたくさん生えていて洗って口にしたり、ビニールのフクロに入れてお土産にしたりと楽しく盛り上がりました。
他にも触ると固くなり、紫色の汁を出すクロナマコ、
貝の卵が入っていた袋の卵のう、
ハート形の珍しい二枚貝のリュウキュウアオイ、
定住性の二枚貝のイワカワハゴロモ、
毒針を出す大きな巻貝のイモガイや
ゴカイの仲間で「水中花」のようなケヤリムシ、
かわいい目を出す巻貝のクモガイ、
波型の貝殻を体内に持っているタツナミガイ、
食べると毒が危険なケブカガニなどに出合いました。
ゆみさんも友達と一緒にゴカイの仲間の卵の入った卵のうを見つけ、
砂もぐりの名人で目だけを出してヤドカリを待ち伏せて襲って食べるソデカラッパのようすを何度も楽しみ、
ブロックに着いたフジツボやオハグロガキなどは潮が満ちて来ると盛んなエサ採りで海をきれいにすることを学んでいると、
「ウミヘビがいるぞ~!」と声がかかり、
コブラの100倍の毒を持つという2mほどの立派なエラブウミヘビをこわごわ遠巻きにして観察しました。
さらに、「海の中の小山は何ですか?」の質問に、
ゴカイが砂の中の汚れや有機物を栄養として取った後の「モンブラン」のようなきれいなウンコの山が潮の満ち引きで崩れてできた無数の「富士山」のような小山がきれいな海を作っていることを説明するとみなさん納得されたようでした。
最後にみんなでリュウキュウスガモの海草を束ねて「トゲアナエビつり」をして、
楽しい観察会を終えることができました。
みなさん、お疲れさまでした。