2017年 08月 07日
市環境講座の観察会中止!
市の環境講座の観察会が台風5号の沖縄接近のため中止となり、その代わりに、小学生の受講者の親子連れ30人に60分間の「海のお話」をすることになりました。
会場に早く着き、貝の標本を展示しましたがみなさんあまり興味がないようで、宝貝のキイロダカラの指笛の吹き方を講習し、親子含めて10人を超える人が合格し、キイロダカラをお土産に持ち帰ってもらいました。
また、巻貝の駒回しにチャレンジしてもらうとたくさんの男子が合格し、
いよいよ「海のお話」の時間になり、こども達が夏休みに入った7月21日に発生した台風5号のことを取り上げ、台風のマイナス面は新聞やTVでよく知っているのでプラス面を質問すると、「学校が休みになる!」でみなさんが大爆笑し、「ダムに水がたまる!」「サンゴ(の白化)にとって都合がよい!」などとよく知っていてビックリで、
カーミージーの海のサンゴやイソギンチャクの白化が海水の撹拌で回復してくれるのを期待していることの話をしてスタートしました。
次に、3分間のRBCの「カーミージーの海の紹介ビデオ」を見てもらってから、今迄に撮りためた幼魚たちのようすと生きものたちの食事風景、生活のようすなどを紹介する動画を見てもらいました。
反響が大きかったのは、みんなが下向きで泳ぎながらエサを採って生活するヘコアユの幼魚たち、
茶色い葉っぱに擬態して敵に襲われないようにして暮らすナンヨウツバメウオの幼魚たち、
潮が満ちてきたときの海のゴミのようなものを栄養として取り込むウデフリクモヒトデ、
タツノオトシゴの仲間のイシヨウジはオスが卵を抱えて子どもを産み、メスが次の出産に備えるところでは「メスは何をしているの?」という質問も出ていました。
最後のイソギンチャクに棲む三匹のカクレクマノミでは、一番大きいのが敵の侵入に立ち向かう肝っ玉母さん(メス)で、その後ろでウロウロしているのがオスでもう一匹いるのは何でしょう?と尋ねると「おかま!」という答えが返ってきてこれまた大爆笑でした。
カクレクマノミは性転換するお魚で、メスが死ぬとオスがメスになり、オスが死ぬと小さい幼いオスが大人のオスになるという説明をさせてもらいました。
今日はカーミージーの海に行けなかったのは残念でしたが、みなさんがカーミージーの海に行ってみたいなぁ~!と思ってもらえたようで、とても有意義な場になりました。
みなさん、またカーミージーの海でお会いしましょう!