みなさん、あけましておめでとうございます。今年は辰年ですので、登り龍のように勢いのある年でありたいと思っています。カーミージーの海で出会える「龍」を紹介いたします。この写真は冬の夜の海にイジャイ(冬の夜の潮干狩りのこと)に出かけた時に出会ったタツノオトシゴの仲間のオオウミウマのオスです。温帯の海に住むタツノオトシゴは10cmくらいの大きさですが、沖縄のオオウミウマは30cmにもなる大型種です。どちらにも共通していることはオスがメスから卵を受け取り、オスが面倒を見て親と同じ格好の稚魚を産み落とします。こうすると生存率も高くなり、メスが次の産卵の準備ができることになり効率のいい子孫の残し方といえます。そんなこともあり、「安産のお守り」として和歌山県ではタツノオトシゴの干物がお土産品として売られているくらいです。写真のオオウミウマは水深30cmくらいの海でサンゴの死骸にしっぽを巻き付けているオスで、お腹は卵でパンパンになっています。この時はメスに出会えませんでしたが、メスもそばにいて仲良く過ごし、子孫をしっかり残しているんです。 自然の営みって素晴らしいですね。今年もカーミージーの海の観察会で素晴らしい自然に触れ合えることを楽しみにしていますので、みなさんのご参加をお待ちしております。